三軒茶屋「ONSEN」閉店のお知らせ

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みなさんにご愛顧頂きました三軒茶屋ONSENですが、僕が現状メッチャ忙しいのもあって3月30日(日)で閉店させて頂くことになりました。

(発表するのも忘れてたくらいでなんだけど…いきなりでごめんよ!!)

 

4月からは下北沢の「恋々風塵」をやっているスーパーイケメンの Nishida Rui くん(巨根!)に店舗をリニューアルして引き継いでいただきます。塁くんは僕の古くからの信用できる友人なので、変わらず僕の友達も集まるでしょう。こちらも楽しみですね。

 

さて、ONSENのオープンさせるに至った経緯は以前ブログに書きましたが、ONSENがあったからBUNDANがあり、GANORIにつながっていった訳で、人生というのは非常に面白いものです。人生に鬱屈した人に「どうしたらいいでしょうか?」と相談されたら、「精神安定剤飲むよりも借金してでも一軒何かのお店を構えた方がいいよ!」と僕は答えるでしょうね。それぐらい僕にとっても良い刺激になりました。なんでもやってみるものです。

せっかくなのでこの機会に以下、僕が飲食店から学んだことを書いておきたいと思います。ごくごく当たり前の話で、飲食のプロからすると「アホじゃないか」と思うことばかりかもしれませんが、あくまで素人の個人的な感想として書かせてください。

 

1.対外的な評価が良くなる

以前はデザイン会社経営と相手に話しても「ふーん…」といった感じでしたが、飲食店オーナーだと「え!」っと受けが良く、相手の反応が違うということに一番驚かされました(キャバクラだけではない世間の話ですよ、奥さん!)。世間はデザイン会社という存在をまったく理解できない&興味がなかったんですね、ううっ(;ω;)

東京ピストルを起業した当初、実家に帰ると、いつも母が就職情報が載っている日曜版朝日新聞を机の上にさりげなく置いていました。

「母ちゃん、俺社長なんだよ…」

彼女の目線は常に大企業の安定就職があったので、僕の会社なんぞ愚の骨頂だったのでしょう。そんな疑い深い自分の母も、店舗経営後は「洋平もようやくまともに働き出した」と態度が軟化したことにも、世間って奴はつくづくアホだと思いましたね。

 

2.さまざまな人に会う

接客業だけに多くの人に会います。僕は普段の仕事で普通の人よりたくさんの人に会っている印象なのですが、お店を開いたおかげでさらにたくさんの人に出会いました。わずか2年の間に知り合いがたくさん増えたし、ONSENやってなければ会わなかった人もたくさんいるんじゃないかと(新宿のホスト王とか)。身の回りの友人たちにもONSENがきっかけで出会って結婚した人もいたりと、さまざまなドラマがありました。

飲食店コンサルタントの知人が「友人だけで店が回らないのが常識で、1年で一般のお客さんに切り替わるよ」とアドバイスしてくれましたが、まさにその通りの状況になったのも面白いと思いました。飲食店コンサルタントって優秀なんですねえ。

 

3.具合が悪くなる

「温泉水が体にいい!」と開店当初に宣伝しましたが、あれはウソでしたね(キッパリ)。ハッキリいって僕は体悪くなりました… というか毎日あれだけ酒飲めばそりゃ具合悪くなる訳ですよ。というのも店を開いたと話す→「今度遊びにいく」と言われる→ある日「来たのだけどいないの?」と連絡が入る→わざわざ会いに行って飲む、という負のスパイラルで、毎日酒盛り。これにはタクシー代も掛かるは時間も取られるわでマイナスの方が大きかったかもしれません。結論としては酒飲みが自分の飲み屋作っちゃダメですね。そりゃそうだろう、って感じの話ですが、実際にやってみて分かったことが重要だったということで、チッ反省しています〜

 

4.食通と店の料理は比例しない

食べログ原理主義者として有名な僕だけど、ONSENの店の料理はほぼ初期からあきらめたんだよね。そうです、料理人見つけて探してくるのが一番大変でした。で、途中であきらめた。いろいろな失敗があるとすれば、このあきらめがONSENをONSENづけたといってもいいでしょうね。看板娘の女優の小園優ちゃんの後半半年の定食料理などはあきらめたことから生まれた奇跡ですよ。
毎日素晴らしい料理を出されている日本全国のお店のみなさんエラい、エラすぎる。これがどんなに大変なことか、お店を作ってよくよく理解しました。美味しい料理を毎日提供できる人材の確保、これがとにかく重要で、僕にはつくづく難しいことでした。

 

5.思いがけない事件が起こる

店を作って「こんな人三茶に住んでるんだ!」という出会いや偶然がいっぱいありました。またこんな有名人がふらりとこんな店(ONSEN)くるんだ、ってハプニングもありました。某俳優さんが酔って来てくれ女の子くどいてくれたりとか、電子音楽の神カールステン・ニコライを澤井くんが連れてきたりとか… みんな酒飲むとクズで素晴らしかったですね。

 

6.チャゲ&飛鳥とB'zに行き着いた

長年ドープな音楽好きな連中で集まってさんざんONSENで音楽聞きまくっていた訳ですが、結論としてはチャゲ&飛鳥とB'zがいかに素晴らしいか、ということで落ち着いたんですよ。あれだけテクノからエレクトロ、ヒップホップとノンジャンルで10年以上語り続けて、いまではオリンピックの演奏をチャゲ&飛鳥かB'zにやらせるべきだとも思っている我々の心境の変化と老化を心配していますが、結果そうなった訳です。こんな結論が出たのもONSENで酒飲んでたからですね。あと店内でかける音楽で人間性がよく分かりました。不可思議くんを知ったのもONSENでしたね。


7.飲食店をやるなら

石橋乱打が基本フォーマットの僕なんです。最初は目の届く範囲でやろうと小さな店舗借りてみたのですが、やってみたら大きな店舗回すのも同じだと数ヶ月で気づきます。小さくやるのも大きくやるのも、ほぼコストは一緒。そう、飲食店をやるなら大きくやらないとダメですわ。というわけで店舗増やさねばと考えて、次々と店舗を僕もつくったわけで… でも最初にそんな度胸ある人なかなかいないですよねえ。

 

というわけでONSENで酔いすぎて買ったばかりの下駄箱を踏み壊し、優ちゃんからご褒美をもらう泥酔した丸太先生の思い出映像を貼って、お別れです。
明日からバカ騒ぎがはじまるので、お別れに是非三軒茶屋にお立ちよりください(2014年3月30日で閉店となります)。


ONSEN _2012 - YouTube